藝祭2023 企画展に参加します

2023/9/1-3
東京藝術大学 美校 絵画棟1階アートスペース

私は術後のマイブームだった角砂糖積みをモチーフにした作品を展示します。

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藝祭2023企画展示
「Neoteny Poiesis -この「かたち」のままで [ 成 / 生 / 為 / 鳴 / 倣 ] る- 」

展覧会コンセプトについて

それが芸術であるかどうか、これまでの方法では判断が難しいもの。
遊びや生活の中で生まれて明滅していたもの。
まるで日記や足跡のように堆積していたもの。
制作と言えるかわからない生成物。
そうした表現の可能性を集める展覧会を開催したいと考えています。

展覧会タイトルの「ネオテニー」とは、生物学の用語で未完成な「かたち」を残しながら成体になった個体が、新たな種として一般化する現象です。
本展覧会で募集したいアイデアは、制作過程と完成状態が混沌となった、いわば幼形と成体のキメラとも呼べるものたちです。
そんな、表に出ていない「かたち」がたくさんあるはずです。

本展では、まるで新種が生まれ生態系が拡がるように、制作や展示といった既存の概念からはみ出すような多様性を産むことを試みます。
これは、芸術はいかに発明可能だろうかという問いに繋がります。

タイトルの用語について

ネオテニー (Neoteny)
幼形成熟と訳される。本来その種においては成熟すると消えるはずの幼形の特徴が、成体になった後も残った姿になっていること。
また、そうして生まれた新種のこと。メキシコサラマンダーの成体のエラなどがこれにあたる。

ポイエーシス(Poiesis)
創造/制作を意味するギリシャ語。人間が何かを生み出し、共有したりする営為を広く表した言葉で、芸術制作や詩作などを指す。