約一年ぶりのニトでのグループ展、王ちゃんとのタッグは三年ぶりです。
私は「見させない」サイドとして、王ちゃんの過去作とアイデアノートを再構成、私の持ちキャラ「スプラウト・ブラザーズ」が王之玉世界を旅する「星の卵」という物語を制作。漫画・映像・トレーディングカードの形で発表しました。
私の解釈が皆さんの鑑賞を阻むことでしょう。
奥野サイド制作物紹介


【漫画】
アーティスト王之玉の過去作とアイデアノートを再構成してできた、私の持ちキャラ「スプラウト・ブラザーズ」が王之玉世界を旅する物語です。
私は王ちゃんを現代錬金術師だと思っています。王ちゃんの手にかかれば、さまざまな二項対立は混ぜ合わされ、捏ねられ、変貌します。そうしてできた作品は、ユーモアを兼ね備えつつ、宇宙における人間のちっぽけさを突きつけるのです。
王ちゃんは自作のオブジェや絵画を配置して、神聖な空間を作り上げます。私は、そんな空間の構成要素として作られた個々の作品に人格を与え、そして王ちゃんの生活と制作を一続きに捉えた上で、仮想的に王之玉世界を旅することにしました。
主人公に抜擢したのは、自分の分身でもあるスプラウト・ブラザーズです。果てのない問いかけを続ける王ちゃんの精神世界に迷い込むのは楽しさ半分恐ろしさ半分……。冒険ギャグ漫画の体裁をとったのは、底なし沼にハマらないようにするためだったのかもしれません。
どんな展開も笑って受け入れてくれた王ちゃんに感謝です。これを機に、あなたも王之玉世界を自由に夢想してみては?
〜Story〜
伝説の逸品「星の卵のオムライス」にありつく日を夢見るスプラウト・ブラザーズ。ある日、罠にかかったウロボロスを助けると、お礼に全知の樹から星の卵の在処を教えてもらえて……?
B5サイズ/52ページ/表紙カラー・本文モノクロ
初版限定50部発行
表紙裏表紙にはひとつひとつ王・奥野によるラクガキがなされています。
¥3,300-
通販はこちらから
原画が欲しい方はこちらからご連絡ください


【トレーディングカード】
漫画「星の卵」に収まりきらなかったキャラクターたちを、一望できるようにしたのがこのトレーディングカードです。物語にいっちょかみすることはなかったけれど、確かに存在した彼らにスポットライトを当てました。
今回参照した王ちゃんのアイデアノートは10冊でした。
無計画ですが、今後カードの種類を増やしていきたいなと思っています。そうなっていくと、きっとこの「星の卵」トレーディングカードが基本パックという位置付けになるのでしょう。
ちなみに、私のiPhoneSE2の背に入りました。
SEはiPhone8と同じくらい小さい型なので、大体のスマートフォンに収まるサイズになっていると思います。クリアケースの中にお気に入りの1枚を入れるなんて楽しみ方もできますね!
スタンダードサイズ(63×88mm)/32枚組・箱付/フルカラー/エディション50
¥4,400-
通販はこちらから
商品価格について、少しお高めに思われると思いますが、王之玉作品や猫の星ちゃんの出演料も含めての価格設定です。
アートブックフェアではエディション付きの本が安価な版画作品として売れているという話も聞きます。
何万もする作品を買うのはハードルが高いけれどアーティストを応援したい!という気持ちをお持ちの方、ぜひぜひご検討よろしくお願いします。
【映像】
ホームビデオ「星の卵のオムライスを食べた日」3分38秒
CM「星の卵 トレーディングカード」1分12秒
スライドショー「66星のコーナー」6分33秒
CM「漫画『星の卵』」1分37秒
音楽は、王ちゃんが最近白鳥の湖を聴きながら制作しているという話から、チャイコフスキー縛りで映像の尺と合うものを私がセレクトしました。
⚠︎私の制作物は王之玉が作り上げるインスタレーションの中に配置されます。
私の制作物、王ちゃんの新作及び旧作、共同制作物によるインスタレーションが2階の和室全体に繰り広げられます。
○概要
東京の蒲田にあるギャラリー、アート/空家 二人では、5月16日(金)から6月2日(月)まで、8人のアーティスト、デザイナーによる展覧会「見せるエゴ、見させないエゴ」を開催します。
「見せる」「見させない」という役割に分かれた2人1組の計4組が制作した作品を展示します。
アーティストの仕事とは一体なんでしょうか。「つくる」ことでしょうか。もちろんそれは重要な要素です。しかし、「つくる」ことは、誰しもが日常的に行なっています。アーティストが特異な点は、つくったものを「見せる」ことにあります。自らがつくったものを誰かに見せたいという欲求は、多くの人が持っています。しかし、そのようなエゴを突き通し、人生を通してずっと見せ続けることはなかなかできません。そのエゴを代表して引き受けることが、アーティストの仕事なのです。
本展では、「見せる」ことの意義を改めて問います。更に、そのコインの裏表のような「見させない」ということについても、可能性を模索します。また、デザイナーとして活動する作家に参加してもらうことで、アートと異なる「見せる」観点から、作品や展示空間に新たな風を吹き込んでいます。
「見せる」「見させない」という役割を担うことで、対立でも、共作でもない不思議な関係性をそれぞれ結んでいます。このイレギュラーな条件ゆえに生まれた、特別な作品も数多く出展されています。是非ご高覧下さい。
会期初日の5月16日18時からは、オープニングパーティーを行います。
「卵Labo」が、本展からインスピレーションを得てつくる、五感で楽しむフードやドリンクを提供いたします。
○URL
https://nito20.com/exh/exhibition
○日時
2025年5月16日(金)- 6月2日(月)
12時 -19時 火曜日定休
入場無料
○出展作家
植木 鼓 + 寺本 明志
王之玉 + 奥野 智萌
倉知 朋之介 + 早川 翔人
迫 鉄平 + 中村 直人
UEKI Tsutsumi + TERAMOTO Akashi
WANG Zhiyu + OKUNO Chiho
KURACHI Tomonosuke + HAYAKAWA Shoto
SAKO Teppei + NAKAMURA Naoto
○イベント
オープニングパーティー:2025年5月16日(金) 18時 –
「卵Labo」が、本展からインスピレーションを得てつくる、五感で楽しむフードやドリンクを提供いたします。
参加無料
○会場
東京都大田区蒲田3丁目10-17
アート/空家 二人
京急蒲田駅 徒歩7分 JR・東急 蒲田駅 東口 徒歩13分
※道幅が狭いため、車でお越しの際は近くに駐車お願いいたします。
