2022年9月、脊椎側弯症の手術を終えた私は新しい身体の受け入れに手間取っていた。
しかし、一歩一歩着実に不調ではない状態に近づいていっているのだと思う。それは、口内炎が痛いうちは強く意識するものの、痛みが治まっていつの間にかなくなっていくのと似ている。
とはいえ、この文章を書いている術後2ヶ月経った今も背中はまだらに感覚がない。一方それでとんでもなく困ったこともない。なのでこれはただ身体に違和感があるという自分ごとに過ぎない。けれど、この違和感を自分より外への影響が無いからって、なきものにするかは自分次第だ。
ずっと僅かに違和感を感じ続ける中で、これまで正常な状態だった身体はわざわざ意識する必要がなかったことに気づいた。今の私には、自分と身体が重なり合って(自分=身体)みたいに手放しに思うことが難しいのだ。
でも、身体を自分から切り分けて、じっくり観察することならできる。身体のことをずっと覚えておくのは自分にとって結構難しい(口内炎のくだり参照)ので、逐一記録に残しながら考え続ける。